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ソロゆえの深さと聴きやすさ


Bach:Cello Suites / Pablo Casals(Cello)

バッハという作曲家、知っていますか?
名前だけ?音楽の授業で聞いた「小フーガ ト短調」?
一般的に「バッハ」と呼ぶのは
ヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.Bach)を指します。
音楽一族であるために、彼以外には
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(C.P.E.Bach)とか
ヨハン・クリスティアン・バッハ(J.C.Bach)などが
知られるところです。

音楽の授業ってメリハリの効いた
わかりやすものしか取り上げないですよね。
「小フーガ ト短調」もパイプオルガンの
荘厳な響きに圧倒されますが、
私は短調の暗いメロディに馴染めないまま
授業が終わりました。
中学生の男子にその奥にある音楽性なんて
さっぱりわかりませんでした。

音楽の授業はぜんぜん好きじゃなかったんですが、
もしその時にこの「無伴奏」が
取り上げられていたらどうだったでしょうか。
そもそもヴァイオリンほど
チェロという楽器に馴染みがなかったし、
なおかつそれ一本で延々と演奏するなんて
と考えたら…。


パブロ・カザルスはスペインの
カタルーニャ地方出身のチェロ奏者で、
それまでの脇を締めて
窮屈に演奏していたチェロ奏法を、
現在のような脇を開けて表現力豊かに
演奏できるようなものへと改革しました。
また、その奏法のおかげで
チェロのレパートリーも大きく広がったのですが、
その原点で極致と言えるのが
この「無伴奏チェロ組曲」です。

バッハは大編成で演奏する
宗教的な作品を多く残していますが、
たった一人で演奏するこの作品にも
精神性の深さを見ることができます。
音量を上げてじっくり聴きこめば
音楽の根底にあるものと向き合えます。
小さく流せば(楽器は一本だけですので)
BGMにもなり得ます。
「雨と休日」のコンセプトを象徴する
作品だと言えるでしょう。

クラシックの入門は難しいと考えている人は
多いことでしょう。
私も交響曲や長尺のソナタのような
真っ当なクラシック作品に関してはそう思います。
特にオーケストラ作品だと
楽器を知らなくては面白みがわかりませんし、
歴史が長い分、作曲家の特徴も
時代によって様々です。

しかし、たとえ知識がなくとも楽しめる
魅力的な作品は多く存在します。
オーケストラではなく、楽器の少ない室内楽や
ソロ曲から聴き始めるのがいいでしょう。
雨と休日はクラシック入門への道標にも
なりたいと思っています。
聴きやすく、かつ奥深く、
かつどこにも無いような紹介のしかたで
クラシック作品をご紹介していきたいです。

手始めにこの作品からいかがでしょうか。

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