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フィーリン


南米系の音楽で久しぶりに
これだ!と思った作品です。


Guyun y su Grupo / Canta Elisa Portal


グユン、というのは愛称で、
本名をビセンテ・ゴンサレス・ルビエラ
と言うのだそうです。
アーティスト名は「グユンと彼のグループ」、
タイトル名は「歌:エリサ・ポルタル」、
といった感じでしょうか。
エリサ・ポルタルはゲストシンガーとして
素晴らしい歌声を披露している女性の名前ですので、
正式なアルバムタイトルは無いのかもしれません。

グユンは音楽学校の講師をしていたのだそうです。
解説に詳しく書かれているのですが、
当時のキューバには音楽学校は数えるほどしかなく、
グユンにギターの教えを受けたミュージシャンは
その後枝分かれ的に様々なミュージシャンに
影響を与えていくこととなります。
つまり1950年以降のキューバのミュージシャンの
大多数の間接的な師匠と言うのも決して間違いではない、
という人物なのだそうです。

ギターの音色も特徴的です。
ナイロン弦ではなく、
スティール弦を使っていると思われるギターの音色は、
かと言って角の立ったものではなく
優しさとクールな感触両方を持っています。

繊細さ、風通しの良さ、
独特のチープ感を持つ録音による音の柔らかさ、などなど
ワールドミュージックに
ジャンル分けされるような音楽において、
雨と休日が求めるものを
すべて持っていると言いたくなる
素敵な作品です。



Jose Antonio Mendez / Escribe Solo Para Enamorados


こちらはフィーリンの代表格、
ホセ・アントニオ・メンデス。
渋谷にあるエル・スール・レコーズさんの
レーベルからの復刻CDです。
フィーリンに関しては
そのエル・スール店主、
原田さんの記事をご参照いただくと
わかりやすいのではと思います。
http://www.giftearth.net/blogs/column.php?itemid=6

邦題には『フィーリンの真実』
というタイトルが付けられています。
同レーベルからは先に
同じホセ・アントニオ・メンデスの
『フィーリンの誕生』


がリリースされていましたが、
その次作となります。
『フィーリンの誕生』には
伴奏にオルガンなどが加わっており、
若干大味で古臭さを感じさせるサウンドだったのが、
この『フィーリンの真実』では
ギターとピアノとオーケストラが
伴奏のメインとなって、
少し洗練された印象となっています。

そしてさらに素晴らしいのが
13曲目以降のギター弾き語り音源です。
正規にリリースされなかった
発掘音源なのだそうですが、
ギターをやっている方にも
何かしらアイデアの源泉になるやもしれぬ
演奏(と歌)ではないでしょうか。

これから夏にかけての
夜の定番になりそうな作品です。

フィーリンについては
今後も良い作品があれば
紹介していきたいと思っています。
お楽しみに。
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