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ひまわりの海



ひまわりの海 〜セヴラック:ピアノ作品集 舘野泉(p)


南仏に行ったことの無い私は
今年もついこのあいだ終わった
ツール・ド・フランスの
実況映像でしか見たことがないのですが、
このCDのジャケットにあるような
一面のひまわり畑の光景の美しさは、
夏の日差しと野の緑との
コントラストと相まって
強烈な印象を残します。

「とても素敵な大地の香りがする」と
ドビュッシーに讃えられたセヴラック。
その作品はドビュッシー以上に絵画的
であるように感じます。
あるいは民俗誌、叙事詩といった
言葉にも近い印象。
ピカソなどの画家との交流もあったようです。

さて、演奏されている舘野泉ですが、
NHKなどでもその半生のドキュメンタリーが放映され
「左手のピアニスト」として有名になった演奏家なので
ご存知の方も多いかと思います。

彼がセヴラックに魅せられたのは
学生時代(1950年代)とのこと。
当時はセヴラックがまだ音楽界から
忘れ去られたような存在だった
という逸話からも、
これらの作品に対する
氏の愛着の度合いを知ることができます。
セヴラックの作品のCD自体も
あまり多くありません。
中でもこの録音は、
氏の得意とする北欧の音楽にも通ずる
抒情性と土着性を滲ませる
演奏となっており、
あたたかみを感じさせます。
ジャケットもやはり
これでなくては、というデザイン。
クラシックのCDとしては少々
値が張るものですが、
ファーストチョイスとして
お薦めしたい録音です。

著書『ひまわりの海』(求龍堂刊)
(CDと同様、ひまわり畑が表紙)には、
セヴラックへの熱い思いが
最初の章に書かれています。
その一部はCDのブックレットにも
転記されていますが、
書籍のほうには楽曲の解説も
詳しく書かれており、
ご興味のある方はご一読をお薦めします。
演奏のため回った
各国の旅行記も
氏の文才を感じさせるもの。
もちろん脳溢血で倒れ
右半身が不随となった後の
復帰までの道のりを記した章には
目頭が熱くなる思いです。


ところで舘野泉と言えば、
同じFINLANDIAレーベルから出されていた
フィンランドの作曲家メリカントの
ピアノ作品集(タイトル『夏の夜』)が
また素晴らしく、
再プレスして欲しいところ。
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