PRAYER ― ARAKI Shinインタビュー
「陶器の勉強をしていたことがありまして、
器について、初めは色しか見ていなかったのですが、
だんだん形というか、
模様や筋に目が行くようになって…。
ろくろで回して作った器は、
初めから『こう作ろう』と思って作られたものより
回しながら即興的に作られたもののほうが、
より美しいものになっているのだと
思うようになったんです。」

ARAKI Shin / PRAYER
ARAKI Shinのニューアルバム『PRAYER』。
その発売に先駆けて、
荒木氏にアルバムのことと、
haruka nakamuraの他、音楽に限らない
アーティストらと共に立ち上げたレーベル
“PAVO”についての話を伺いました。
→PAVO
『PRAYER』はPAVOからのリリース第1弾となります。
冒頭の文はその中から、
私がもっとも印象に残った一節です。
音楽家ARAKI Shinは、RONDADEレーベルより
ソロ・アルバムを発表する他、
近年ではharuka namamuraのセカンド・アルバム
『twilight』参加以降、
サックス演奏/弦楽アレンジなどで
haruka nakamuraをサポートしてきたことでも
知られるでしょう。
荒木氏は「初めて通して演奏した」ぐらいの
初期のテイクを採用することが多いと
語ってくれました。
それはそのまま彼の音楽観を表すものであり、
完全な即興まではいかなくとも
即興が持つ生命力を生かすことを
優先している姿勢が見られます。
多重録音を多用している点が
『PRAYER』におけるサウンドの
重要なポイントでもあります。
「『twilight』の録音時の話ですが、
それ以前に同じ楽器の音を重ねることの面白さを発見して
全面的にやってみたいと思っていたんです。
『twilight』で何を入れても良いとのことだったので
存分に重ねてみました。
生演奏のアンサンブルでは
3人3種の楽器で作っていたようなサウンドを
ひとりで重ねて作っていくことに没頭しました。」
「サックスの重奏って独特の響きがありまして、
まるでオルガンのように聞こえることもあるのです。
それは吹奏楽をやっていた人にしか
思いつかないようなことではあるのですが、
管楽器のアンサンブルには
通常のオーケストラや弦楽重奏にはないような
不思議な響きが生まれるのです。」
ライヴで再現することはできないのでは?
という質問に対して、
「でもライヴはやる予定です。
何管かの編成にはなりますが、
ライヴ用にアレンジしたものを
演奏することになると思います。」
とのこと。
美しい印刷が目を引くアートワーク。
コラージュアートを担当した
前田夏子さんについても話していただきました。
「前田夏子(écume de mer)さんとは、
フランスのブロカントと呼ばれるものがお互いに好きで
それについてよく話をしていました。
あるとき彼女がパピエ・コレの作品を作ることを知り、見せてもらったところ、
綺麗さの奥に、強さや『生と死』にまつわる荘厳さが入っていて、
今回のアルバムにぴったりだということで、使用させていただきました。」
「彼女の作品を生かすために、印刷や装丁にも注意しました。
音楽でもアートワークでも、見えにくい部分にもクオリティを追求することは
PAVOとして共通した方向性でありたいと思っています。」
PAVOの今後のリリース予定も聞きましたが
それはまだ公開できません。
音楽CDだけでなく、本やその他、
芸術の幅広い可能性を探っていく
レーベルとなるようです。
楽しみですね。
器について、初めは色しか見ていなかったのですが、
だんだん形というか、
模様や筋に目が行くようになって…。
ろくろで回して作った器は、
初めから『こう作ろう』と思って作られたものより
回しながら即興的に作られたもののほうが、
より美しいものになっているのだと
思うようになったんです。」

ARAKI Shin / PRAYER
ARAKI Shinのニューアルバム『PRAYER』。
その発売に先駆けて、
荒木氏にアルバムのことと、
haruka nakamuraの他、音楽に限らない
アーティストらと共に立ち上げたレーベル
“PAVO”についての話を伺いました。
→PAVO
『PRAYER』はPAVOからのリリース第1弾となります。
冒頭の文はその中から、
私がもっとも印象に残った一節です。
音楽家ARAKI Shinは、RONDADEレーベルより
ソロ・アルバムを発表する他、
近年ではharuka namamuraのセカンド・アルバム
『twilight』参加以降、
サックス演奏/弦楽アレンジなどで
haruka nakamuraをサポートしてきたことでも
知られるでしょう。
荒木氏は「初めて通して演奏した」ぐらいの
初期のテイクを採用することが多いと
語ってくれました。
それはそのまま彼の音楽観を表すものであり、
完全な即興まではいかなくとも
即興が持つ生命力を生かすことを
優先している姿勢が見られます。
多重録音を多用している点が
『PRAYER』におけるサウンドの
重要なポイントでもあります。
「『twilight』の録音時の話ですが、
それ以前に同じ楽器の音を重ねることの面白さを発見して
全面的にやってみたいと思っていたんです。
『twilight』で何を入れても良いとのことだったので
存分に重ねてみました。
生演奏のアンサンブルでは
3人3種の楽器で作っていたようなサウンドを
ひとりで重ねて作っていくことに没頭しました。」
「サックスの重奏って独特の響きがありまして、
まるでオルガンのように聞こえることもあるのです。
それは吹奏楽をやっていた人にしか
思いつかないようなことではあるのですが、
管楽器のアンサンブルには
通常のオーケストラや弦楽重奏にはないような
不思議な響きが生まれるのです。」
ライヴで再現することはできないのでは?
という質問に対して、
「でもライヴはやる予定です。
何管かの編成にはなりますが、
ライヴ用にアレンジしたものを
演奏することになると思います。」
とのこと。
美しい印刷が目を引くアートワーク。
コラージュアートを担当した
前田夏子さんについても話していただきました。
「前田夏子(écume de mer)さんとは、
フランスのブロカントと呼ばれるものがお互いに好きで
それについてよく話をしていました。
あるとき彼女がパピエ・コレの作品を作ることを知り、見せてもらったところ、
綺麗さの奥に、強さや『生と死』にまつわる荘厳さが入っていて、
今回のアルバムにぴったりだということで、使用させていただきました。」
「彼女の作品を生かすために、印刷や装丁にも注意しました。
音楽でもアートワークでも、見えにくい部分にもクオリティを追求することは
PAVOとして共通した方向性でありたいと思っています。」
PAVOの今後のリリース予定も聞きましたが
それはまだ公開できません。
音楽CDだけでなく、本やその他、
芸術の幅広い可能性を探っていく
レーベルとなるようです。
楽しみですね。
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