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フィンジというひとつの理想的人生



『入祭唱〜フィンジの音楽』 コロン指揮 オーロラ・オーケストラ


イギリス音楽の深き森。
それは文字通り森に包まれるような
威厳とおおらかさを持っています。
あるいは足を踏み入れたが最後、
迷って出られなさそうな魅力があると言えます。

クラシック音楽には国によって作風が違うと
『「クラシック」に「入門」するには』
http://shop.ameto.biz/?mode=f33
に書きましたが、
イギリスのクラシック音楽には
紳士的で牧歌的なイメージがあります。
個人的にはディーリアスと並んで
双璧であるのがこのフィンジだと思っています。
(ディーリアスには現在これ!といったCDが
残念ながら無く…)

さて、近頃フィンジといえば
このCDの最後にも収録されている
「エクローグ」の人気っぷりです。
その理由は、2009年頃でしょうか、
フィギュアスケートで
カナダのジェフリー・バトル選手が
フリーの演技に使用したのがきっかけです。
(こういうことを書くのは
CDショップバイヤーの常なので慣れていたり…)

「エクローグ」そのものは
元々ピアノ協奏曲の緩徐楽章
(例えば3楽章の形式とすると
テンポが「速い・遅い・速い」となる順番の
真ん中の「遅い」楽章を指します)
として作られたものが未完のまま残り、
単一の曲として発表されたという経緯があります。
主張し過ぎないピアノ旋律など、
なるほどと思わせる部分があります。

ちなみに9曲目「Introit(入祭唱)」も
ヴァイオリン協奏曲の緩徐楽章を
独立させたものだそう。

フィンジ作品を語る上で
もっとも要だとされるのは、彼の住処です。
ロンドン生まれながら
次第に都会に馴染めない自分を発見し、
やがて田舎に移り住んだという経緯。
ロンドンで作曲された曲も混じっていますが、
このCDのどの曲にも
そんな「らしさ」が滲み出ています。

同じように都会から離れ、
作品そのものも自然への共感を表した
セヴラックと似ているところがあるのでは。


ひまわりの海 〜セヴラック:ピアノ作品集 舘野泉(p)


この『入祭唱〜フィンジの音楽』は2016年発売のもので、
とにかく選曲が良いです。
クラシック音楽の、
更に言うとオーケストラが演奏するCDとしては
珍しくBGMにも使えるような統一感のあるものです。
「エクローグ」からファンになった人にも
お薦めしたい1枚。

イギリス音楽の深い森。
その深みに嵌っていく喜びもまた。
 
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