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シスター・エマホイ



Emahoy Tsegue-Maryam Guebrou / Ethiopiques, Vol. 21: Ethiopia Song


エマホイ・ツェゲ=マリアム・ゴブルーは
エチオピアの修道女であり、ピアニストであり作曲家。
齢90を超える現在は、エルサレムにあるエチオピア正教会の修道院で
オルガンやピアノ、ヴァイオリンを演奏して暮らしています。

1923年にハイクラスの家庭に生まれ、6歳でスイスへ留学。
そこで最初はヴァイオリンを習いました。
戦時中はイタリア軍の捕虜となるなど波乱の人生を歩みましたが、
師匠であったポーランドのヴァイオリン奏者
アレクサンダー・コントロヴィッツとともにエチオピアへ帰国
(コントロヴィッツは後にエチオピアのモダン音楽の
基礎を築いた人物のひとりとなります)。
25歳(19歳?)で修道女となり、
(Emahoyは修道名、Tsegue-Maryamは洗礼名?
であり元の名はYewebdar Guebrou)、
古くから伝わる教会音楽の研究に従事。
エチオピアで音楽を続けることは文化的にも
インフラ的にも困難が伴いましたが、
やがて彼女は若き研究者や孤児院への支援の為に
自らの作品のレコードを作ることにしました。

1963年にドイツでリリースされた彼女の最初の2枚のLPレコードは、
エチオピア最後の皇帝ハイレ・セラシエ1世や、
彼女の姉妹の援助によって作ることができました。
どれほど売れたかはわからないものの
資金集めとしての目的は果たせたようです。
逆に、その資金集めという目的が無かったら、
彼女の音楽はこうして世に広められることは無かったと思うと
良かったと思わずにはいられません。

ディスコグラフィーについてはライナーノーツによれば、
ドイツで63年に2枚、イスラエルで70年に3作目を制作。
72年には同じくイスラエルでオルガンと歌で
エチオピアの教会音楽を録音したLPを作り、
(このCDには未収録)
96年に1枚CDを作ったと書かれています。

エマホイが作り出す音楽は何とも形容しがたい魅力に溢れています。
彼女自身、クラシック音楽を好むようで、
曲の随所にもクラシック的な響きが見られます。
古典派ロマン派っぽいところも、近代っぽいところもありつつ、
その中に初期カウント・ベイシーやファッツ・ウォーラーなど
アーリー・ジャズの要素を感じたり、
アフリカンらしいブルース的な響きを持たせたり、
それらがエチオピアの伝統的な旋律(ペンタトニック?)を
ベースにした上にブレンドされており、
とにかく一言では言えないくらいの混血無類っぷりが魅力。
先進諸国ほど異文化が流入してこない国ならではの、
さらに言えばストイックな修道院という環境の中で
育まれてきた独自の文化としての形を成していて
いろんな意味で興味深い音楽となっています。

こちらはエマホイが設立した
Emahoy Tsege-Mariam Music Foundationの動画です。
Emahoy Tsege-Mariam Music Foundationは
アフリカで音楽を学ぶ子どもたちのための財団です。



(本文中のバイオグラフィーについては年齢等、
記事によって異なるようですが本CDのライナーノーツを基としました。)
 
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