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店主今年の10枚:2018年




年末恒例、売上や新譜旧譜に関係ない店主の個人的な年間ベスト10です。年々だんだん長文に。



1. haruka nakamura / アイル


3月の発売となるとだいぶ昔の話の気がしてしまいます…。それだけ今年の後半は公私ともに慌ただしく…。それは置いといて、さて、8cmCD短冊ジャケットの可愛らしさと、この曲とぴったりマッチする存在感が何物にも代え難いフィジカルの魅力。「新曲は短冊ジャケです!」と言われた時の驚きと感激。特典の対談でも少し話しているのですが、ちょうど僕も同じ時期にこのジャケットの写真家、岩倉しおりさんの存在を知って、「え、岩倉さん!?…確かに合う!」と二重に驚いたものです(彼女のツイートに「雨と休日」というタイトルのツイートがあって、それで知ったのでした――そしてその一部はジャケットにも使用されています)。


…で特典、まだあります!(なので対談のweb公開はまだ先です悪しからず)



2. Tobias Wilden / Outer Limits


自宅で打った蕎麦がその道ウン十年の職人の味に引けを取らず、しかも最新機器を駆使している。例えたらそんな感じ。10月に来日を果たしたトビアス君。ほんと、シャイな人柄を含めて愛すべき演奏でした。ソロ・プレイヤーにあるべき「リズム感」を持っているところが彼の演奏のクオリティを上げている最大の要因かと。いわゆる宅録ミュージシャンなのですが、人前で本格的に演奏したのはあの時が初めてだったそうで。また日本に来てライヴがしたい(むしろ日本でしたい、ぐらいの感じ)、と言っていたので次に会えるのを楽しみに待つことにします。



3. 土持悠孝 / 或る実


普段、フリーペーパー「雨とQ日」の内容は紙面以外では公開していないのですが、思うところあって秋頃のメールマガジンに載せたところ大きな反響を頂きました。土持さんは雨が岩に染み込むような、そんな音楽を作ります。今年は雨の災害が大きなニュースになりました。雨という字を屋号に付けているといつもこういう時に心苦しい思いをするのですが、土持さんから「良い名前だと思います」と言われた時には少しばかり気が軽くなったようでした。土持悠孝はこれまでCD-Rのリリースでしたが、今回初のCD作品に。それはつまりミュージシャンとしての意志でもあります。



4. miho ota + tatsuro yokoyama / concone


教則曲はとても魅力的。いつも教則曲でいいCDはないかと探しているのですが目的が目的だけにデザインや選曲の良さを伴った作品はなかなかありません。つまりこういう作品を待っていたのです。ピアニスト横山さんは面白い経歴の持ち主で、彼のソロ・アルバムもリリースされるといいなぁ。



5. 森ゆに / シューベルト歌曲集


新装盤。旧盤の真っ白なイメージから一新。旧盤のしっかりした紙質の正統派紙ジャケットも良かったのですが、青木隼人が新たにデザインしたこちらの封筒型ジャケットもまた作品へ深いイメージを与えているようで良い。来年は田辺玄、青木隼人とのユニット「みどり」のリリースを期待。



6. Goldmund / the malady of elegance


生産終了となった作品を再プレスするには条件が揃わなければ叶いません。契約の問題。まだ売れるのかどうかという判断。良い作品でも再プレスされるかされないか、には大人の事情が大きく影響します。ゴールドムンドの代表作はこれ!と断言できる1枚。また売ることができる、というのは何よりの喜び。



7. Clair de Lune〜月の光  メナヘム・プレスラー(p)


90歳で恋してるんですよ、このおじい様。愛の結晶が音楽となる、ある意味理想。このアルバムでドビュッシーに出会ってもいい、と思える録音です。



8. Yann Tiersen / Eusa


ある日ふと、「あのアーティストの新作って出てないのかな?」「最近どうしてるのかな?」とよぎることがあります。映画『アメリ』の衝撃が強いヤン・ティルセンについても、新譜が出てるじゃないか!と遅まきながら気づいたのでした。この作品、本当にアルバムの説明が書いていなくて、サイトにも情報が少なく、どういう気持ちでどういうコンセプトで作ったのかを探る(そしてそれを文にする)のが楽しかった1枚です。ジャケット画も果たして写真なのかどうか。アメリ過ぎず、でも、ヤン・ティルセンの音。配信のほうではアウトテイク的な作品がリリースされていますよ。



9. Jefferson-Jones Orchestra / Songs from the Garden of Love [CD-R]


フォークウェイズ作品、今年も多く良い作品を紹介できたと思っているのですが、個人的にはこの作品を。洒落のわかる男の職人技が光ります。あー50年代のポップスのコンピ作りたいなぁ…。



10. 田辺玄 / 風と音と


玄さんと初めてお会いしたのは2016年末のharuka nakamura「12月のカーテンコール」のとき。その頃から「Gen Tanabe」の名前をクレジットで見かけることが増えてきたような気がします。彼のスタジオ「Studio Camel House」で録音やマスタリングをおこなうのが「このアーティストも!このアーティストもか!」と、雨と休日に関わるミュージシャンの間で多くみられるようになったのが、ひとつの時代の流れを見ているかのようでした。縁の下の力持ち的存在でもありますが、ソロミュージシャンとしての期待値も込めて待望と言いたいファースト・アルバム。
一例。miho ota + tatsuro yokoyama『concone』の録音風景と思われる一枚。


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[次点]

Kazunori Sugama, Mayu Gonto / Waterside


去年の3位にも選んでいたのですが、実は枚数的には去年よりも売れました(驚)。雨と休日の近年を象徴する1枚だなと改めて感じさせられました。このおふたりの活動には、来年も期待していいと思います。うん。


[番外]

雨と休日9周年記念冊子『100Q』


音楽作品でありませんが、春の9周年の際に、雨と休日として初めて作った冊子です。来年の10周年は(10周年なのに)何もできない予定(詳しくは→こちら)なので、引き続き未読の方はこちらをお楽しみいただければ、と。

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今年は自主制作作品が良く売れました。逆に言うと、ネット上でCDを買う場合の「雨と休日」の存在がそういうものになったということでしょう。
来年新しい実店舗を始めるにあたり、改めてCDというフィジカル商材について考える機会が多い年でした。そんな中で、CD「ならでは」のジャケット・デザインの作品を紹介していく義務があると感じて、『紙とCD』というテーマも設けました。
テーマ【紙とCD】

あ、あとnote連載が一時休止状態となっているのが心残りです。時間があるときに再開しますので!

それでは皆様よいお年を。


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