<< 冬休み送料無料キャンペーン | main | 「雨とQ日」1月号ネットプリント(122号) >>


店主今年の10枚:2019年




年末恒例、売上や新譜旧譜に関係ない店主の個人的な年間ベスト10です。
年末なので在庫切れしているかもしれませんが、1月に順次再入荷予定ですので、
これを読んで「あ、見逃してたな」と思われた方、えーお買い上げの方も是非宜しくお願いいたします。



1. ケンプ、バッハを弾く ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ/編曲)


廃盤または生産終了で手に入らないCDについて書いた「雨と休日の廃盤案内帳」「続・雨と休日の廃盤案内帳」というのを周年記念に作ったのですが、続のほうのトップに載せたのがこれ。「主よ、人の望みの喜びよ」「目をさませ(目覚めよ)と呼ぶ声が聞こえ」という人類の遺産のような名曲をピアノ演奏で聴きたいと思ったとき、多くはジャケットがショボくて萎えるのです。ケンプは観客を喜ばせるパフォーマンスが得意だったそうですね。それゆえに聴きやすいバッハ。



2. みどり


みどりに始まりみどりに終わった、そんな印象の1年でした。啓蟄から始まる、というのが個人的にもツボ。来年の啓蟄にも何かアクションがあるようです。楽しみに待ちましょう。



3. 芦川聡 / Still Way


ここ数年で、日本の未だ掘り起こされていない年代の音楽に海外から熱い視線が集中してきたのですが、その代表が70年代のシティ・ポップ(大貫妙子が話題になりましたね)や90年代のアンビエント・ミュージックです。そしてジャパニーズ・アンビエント・ミュージックの大本命であろう1枚がこれ。「あ、もう再発されちゃうの?」というのが最初の感想…いや、本当に『Still Way』はずっと再発されてほしかった1枚だし、問い合わせも何件かあったのが事実。祝!



4. V.A. / Waltz for BEAU PAYSAGE


orbeのMVが公開されるまでほとんど一般流通されていなかったため、ほぼ独占状態で販売。そのお陰か年間売り上げもたぶんダントツ。装丁も凝っていますし、ここでしか聴けない音源もあり。現在実店舗販売用に数枚だけ残っています。



5. Henning Schmiedt / Klavierraum (2CD EDITION)


5. Henning Schmiedt / Klavierraum, spater


生音(ここではピアノ)のバックに電子音が加えられているようなスタイルの作品、数年前まではたくさんあった気がするのですが、ここ最近は完全に生音あるいは電子音(コンピューターで作る)のほうにシフトするアーティストが多くなったおかげでずいぶんと減った印象。そんな傾向の中であらためて『Klavierraum』のサウンドは新鮮に聞こえるなぁと実感。待ってましたの再発。続編的未発表曲『spater』も高クオリティ。



6. Paniyolo + 渡辺明応 / 空も少し


どのくらい居るかはわかりませんが、スティールパンで静かな作品を求めていた人への朗報的アルバム。スティールパンというと賑やかなバンド形式でダンス曲を演奏するのが通例なので、こういった試みはもっとやって欲しいと思いながらなかなか無いのが現状。



7. BGM LAB. / DRP001


7. BGM LAB. / FLT001


その存在は知りつつ作品を扱うまでには至っていなかったBGM LAB.。BGMの歴史は長いですが、今現在、それを真面目に取り組んでいるミュージシャンは少ないのでは。本来消費されるべき存在であり、ライブラリー的な存在であるBGM。簡素なジャケットがそれを物語っているかのようです。



8. いろんなためいき / 聴こえてきたこと


こちらもBGM LAB.同様存在自体は知っていたものの、これまでの作品がCD-Rだったので躊躇していたところに
高円寺・えほんやるすばんばんするかいしゃからCDプレス盤がリリースされたという朗報が。クラリネットだけというアイデアもいいし、サウンドもいい。名前もいい。



9. baobab + haruka nakamura / カナタ


コラボ作となると『12&1 SONG』以来…7年ぶり?ぐらいでしょうか。個人的にはbaobabをそして新年に取り扱い開始予定のカテリーナ古楽器研究所(さらに彼らのホームグラウンド「カテリーナの森」の活動)について知っていただきたい。あ、あとharuka nakamuraは『Twilight』以来約10年ぶりのソロ作を準備しているとのこと。



10. Ernest Hood / Neighborhoods


話し声や雑踏、街中に溢れるどうってことのない耳馴染みの音たち。いつも聞いているような雑音(業界用語でガヤと言います)はうるさくなければ意外と心地よいのです。アーネスト・フッドは初めジャズ・ギタリストとしてキャリアをスタート(著名なバンドにも参加)したのですが病気でリタイヤ。そして録音機を持ち歩き街の音を録音する日々を過ごし、このような作品を作ったのだとか。子どもの頃の幸せな記憶。それを追体験するような作品です。オリジナルLPは自主制作盤なので超レア。


:::

[次点]


kensuke ushio / a shape of light 映画『聲の形』オリジナル・サウンドトラック


痛ましい事件が起きてしまいましたが、ひっそりと取り扱いしていたこのサントラをこのタイミングでオンラインショップのほうへアップするのは義務でもあるのでは、と思ったほどです(実際そんな義務なんて無いのですが)。僕自身、職業作曲家好きが高じて昭和のアニソン好きなので、アニメ業界には親近感を持っていますし、その文化を留めることなく発展させていって欲しいと思うファンのひとりです。



Rachael & Vilray

これはまだ実店舗のみでの販売ですが(1月アップ予定)、オールド・ジャズなスタイル…ダン・ヒックス好きの自分にとって、そしてダン・ヒックス好きの皆様にとってもどストライクな1枚。あ、吾妻光良ファンにも!


[番外]


Joao Gilberto / The Warm World Of Joao Gilberto - The Man Who Invented Bossa Nova


ジョアン・ジルベルトの訃報には「ああやっぱり、ついに」という気持ちでした。体調がすぐれずコンサートが中止になっていた頃から(確か最後に企画されていた来日も中止になったはず)覚悟を決めていたところがあります。初期ブラジルOdeon音源は本人の許可が下りぬまま未だに正規CD化されておりません。詳しいことなんてわかりませんが遺産相続問題もクリアされるといいなぁと思いつつ、いつか正規再発されることを願って今はこれを聴きましょう。


---

愛知から東京への移転(引っ越し)に始まり、実店舗のオープン、肺炎で寝込み、など盛りだくさんの年でした。今年の10枚は昨年より充実している気がします。

新しい実店舗で何が売れ筋となるか、は蓋を開けてみないとわからなかったのですが、だいたい2種類に分かれまして。まず決め打ち(買うものをあらかじめネットで見てから決める)で新譜を中心に買っていかれる方と、来店してじっくりとコメントカードを読んでいかれる方とがいらっしゃいました。雨と休日についてまったく知識なく来店される方はほぼゼロ(そりゃそうだ)。まだこれから勉強していきます。

そしてどうやったらここまで足を運んでくれるか、そればっかりを考えていたような気がします。CDは、実際に見て、手に取って買っていただきたい。そういう気持ちで実店舗にこだわっています。昨年の今頃は引っ越し先の購入手続きが終わってもまだドタバタ感があった年末でした。それからあっという間の1年でした。

それでは皆様よいお年を。
来年こそnote連載再開しますので!

「店主今年の10枚」記事一覧
Calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>
お知らせ
出張販売、DJ、トークイベント等、ご依頼受付中。CD作品の持ち込み売り込み、メジャー/マイナー、レーベル/個人問わず随時募集中。お気軽にメールアドレス[ infoあっとameto.biz ]または→[お問合せフォーム] からご連絡ください。
Links
Profile
Categories
Archives
Search this site.
Others