出張販売 in 名古屋 スタジオアッシュ(ブックマークナゴヤ2017参加)




毎年恒例となりました「ブックマークナゴヤ」に
今年も参加いたします!
http://bookmark-ngy.com/
http://bookmark-ngy.com/?p=1514

例年どおりスタジオアッシュさんを間借りして、
本のイベントらしく「読書BGM」をテーマに
40タイトルほどを厳選し販売いたします。
店主も在店いたします。

【期間】
10月14、21、28日、11月4日
ブックマークナゴヤ開催期間中の
土曜日のみの営業です。
※誠に申し訳ございません。
 28日はお休みとさせていただく事となりました。

【営業時間】
12:00 - 18:00
(最終日のみ17:00閉店)

【場所】
名古屋市千種区橋本町3-26 グランドール本山4B
スタジオアッシュ
http://st-hush.net/
地下鉄東山線/名城線「本山駅」2番出口 徒歩3分
※駐車場はありません。近くのコインパーキング等をご利用ください。
 コインパーキングの最寄は広小路通り(東山通り)沿いに何件かございます。
※クレジットカード不可。現金のみのお会計となります。




スタジオアッシュさんはマンションの一室にあります。
会場への行き方は過去のブログ記事をご参照ください。
ブックマークナゴヤ2015参加
ブックマークナゴヤあと2日です


[ご予約について]
雨と休日取り扱い商品を出張販売の場でお買い上げになりたい
という場合はご予約が可能です。
オンラインショップ下部「問い合わせ」フォームより
・商品名
・枚数
・氏名
・電話番号
・ご来店予定日(10月14、21、28日、11月4日のいずれか)
をご記入の上、あらかじめご連絡をいただけましたら
当日商品をご用意いたします。

在庫がある商品につきましては
そのままお取り置きとなります。
入荷待ちの商品についてはご来店予定日までに
入荷した場合のみお取り置きいたします。
ご来店予定日を過ぎますと
自動的に予約キャンセルとなりますのでご了承ください。


名古屋の本に関わるお店さんによって開催されてきた
ブックマークナゴヤも10周年。
そして今年で一旦終了となるそうです。
例年にない盛り上がりを見せるかと。
面白いイベントも目白押しですので、
ブックマークナゴヤのHPでご確認&お早目の予約を。

それでは皆様のご来店をお待ちしております。




…そしてさらに今回はこのようなイベントも開催いたします!


■■ 雨と休日×ON READING×HORA AUDIO 『読書のための音楽室』 ■■

日程:2017年10月29日(日)
時間:第1部|13:00〜14:30、第2部|16:00〜17:30
会場:ON READING GALLERY  名古屋市千種区東山通5ー19 カメダビル2B
料金:1,500円(文庫・1ドリンク付き)要予約
選書:ON READING
選曲・CD販売:雨と休日
音響:HORA AUDIO
予約・詳細:→http://bookmark-ngy.com/?p=1658

音楽と本に蜜月の関係があるとるならば、それはどんな読書体験になるのでしょう。
それぞれの本に、寄り添うような音楽を聴きながら、特別なひとときを味わってみま
せんか?

ON READINGが選書した本にぴったりの音楽を、CDショップ・雨と休日店主、寺田俊彦
がセレクト。
HORA AUDIOによる拘りぬかれたスピーカーから流れる音楽を聴きながら、1冊の本を
読んでみましょう。

---

スタジオアッシュがある本山駅の隣、
東山公園駅すぐにある、名古屋を代表する本屋
ON READINGさん
http://onreading.jp/
との共催で、
読書のための場所、本、BGMを用意するというイベントです。

彦根市に工房を構えるオーディオメーカー、
HORA AUDIOさん
http://www.hora-audio.jp/
のご協力もいただき、
静かだけど静かすぎない
読書に最適な空間を作り上げたいと思っています。

すでに定員に近いそうですのでご予約はお早めに! 
 

9月の入荷予定


今月これからの新入荷予定。

9/15 Akira Kosemura『In The Dark Woods』
※初回特典:マグネット

9/22 Henning Schmiedt『Schöneweide』

9/29 AOKI, hayato『小さな歌』
※雨と休日先行販売&特典付き

すべて新譜です。

メールマガジン、フリーペーパー等でお知らせしておりました、
雨と休日店主選曲の新しいコンピレーションCDですが、
諸事情により制作が遅れております。
10月上旬発売を目指しております。

お楽しみに。
 

2017年8月売上TOP10



1. haruka nakamura PIANO ENSEMBLE / 光




2. V.A. / nisica × Quiet Corner: fabric 01



3. V.A. / ending music



4. Gerald Situmorang / Solitude



5. AOKI, hayato / Echo/Room Echo



6. CANTUS / オディエ



7. The Unthanks / Diversions Vol.4 - The Songs And Poems Of Molly Drake



8. Kazunori Sugama, Mayu Gonto / Waterside



9. Al Viola / Solo Guitar



10. Hirofumi Nakamura / guitarscape

 

雑誌掲載情報




28日発売のスポーツ×ファッション雑誌
『HB Humming Birds vol.11』
https://hb-web.jp/feature/p509/
のコラムページ「Mix nuts」内「Playlist for Autumn」にて、
秋の季節の変わり目に合う
5曲を選曲しております。

書店、コンビニでチェックしてみてください。
 

追悼 ジャネット・サイデル


オーストラリアのジャズ・シンガー、
ジャネット・サイデルが
今月のはじめに亡くなったと聞きました。

https://www.facebook.com/janetseidel/posts/1599410833436726

病気のようですが、急でした。

かわいらしい歌声のジャズ・シンガーは
ブロッサム・ディアリーという先達以降、
今はけっこうたくさんいるのですが、
そんな中でもジャネットはしっかりとした
個性を持ったシンガーでした。

彼女自身ブロッサムのファンで
トリビュート・アルバムも出していますが、
曲の良さを理解したうえで
しっかりと自分の歌にするところは
偉大な先輩に引けを取らない
彼女の実力であり魅力。


Janet Seidel / Moon Of Manakoora


この『マナクーラの月』は
店主・寺田が前職の頃からずっと贔屓にしているアルバムで、
現在プレスされているCDには
コメントも載せていただいています。

亡くなったのが7日だそうですが、
その翌週のFM番組で
同アルバムから「Twilight Time」を選曲したばかり。

ありがとう、ジャネット。
あなたの作品に関われたことを誇りに思います。
 

somewhere else



Zsofia Boros / En otra parte


ソフィア・ボロス(ゾフィアとかボロシュとかいろいろ表記アリ)
はハンガリー出身の女性ギタリストです。
笑顔がチャーミングな方です。

いきなりECMからデビューとなった本作。
静かな、かつ、本格的な
近現代クラシック・ギター・アルバムを
お探しの方には最高の1枚と言えるでしょう。
店主個人的にも、
ここ最近で聴いたECMの作品の中では
ダントツで好きになっている作品です。

当店のファンの方には絶対に知ってほしい
ブローウェル作曲の「11月のある日」。
この曲が入っているだけでポイント高いです。
試聴じゃわからないかもしれませんが、
「ノスタルジー」とか「メランコリー」とか
琴線に触れそうな言葉をクラシックギターに
置き換えたならこの曲になる…
と言いたいぐらいの1曲です。
もともと映画音楽用に作られた、という点も
その音楽に親しみやすさがある要因です。

ボロスが個性的なのは、
細かな部分をもっとも重要視している
と思わせるギターの音色と
その選曲と言えるでしょう。

若いアーティストらしく、
選曲に余計なこだわりがありません。
前述のブローウェルから、
ラルフ・タウナー、
ヴィセンテ・アミーゴ、
キケ・シネシなど、
ポピュラリティーのある曲と
伝統的なリズムの曲とが
違和感なく並んでいます。

『En otra parte』というタイトルは
somewhere elseという意味。
ここではないどこか、といううつくしい響きの言葉が
日本語にはあります。
想像力を掻き立てされられる言葉。

ギターは時折、強く響く作品ですが、
不思議なことに、心は波立たないのです。
その点を取っても、
特別な作品、特別なギタリスト、と言えるでしょう。
貴方のライブラリーに加われば幸いです。


 

黄昏時から光のほうへ ― PIANO ENSEMBLE所感


2010年のまだ暑いとき。
ハルカナカムラが店に来てくれた。
発売されたばかりの『twilight』のために、
彼が撮った写真をファイルにしたものを
店頭で展示する、
その準備のためだ。

まだ私は、ハルカナカムラ本人のことを
よく知らなかった。
後から思うと、彼はその当時、
ひとつの暗闇から抜け出そうとしていたはずだ。
そしてもちろん、彼のアンサンブルのメンバーたちのことも
よく知らなかった。
ARAKI Shin、内田輝といったミュージシャンは
ライヴやアルバム販売に伴うかたちで
次第に親しくなっていった。

それから7年。
何度も会い、聴き、彼の音楽が変化していく様を
断片的に見続けてきたが、
個人的には「CURTAIN CALL」で
彼の向く方向性のひとつが
美しい建物のように形作られたと感じた。
それはPIANO ENSEMBLEの進化過程の中の
ひとつの出来事だったが、
私自身もスタッフとして参加した
昨年末の早稲田スコットホールでの公演では、
CANTUS、うららといった歌い手の他にも
青木隼人、坂ノ下典正というサポートが居たこともあり、
少し感慨深い気持ちになった。


[ACT.9] 2015年12月25日京都文化博物館
写真:吉村健(TKC)/照明 : chikuni

FOLKLOREでもそうだが、
この写真のように円になって
演奏を囲むのが、
彼らの音楽には合う。
その音楽性を的確に表しているいい写真だ。


haruka nakamura PIANO ENSEMBLE / 光


『光』。
こうやってPIANO ENSEMBLEの最終形が
音盤となってできあがったのは、いちファンとして嬉しい。


haruka nakamura / 音楽のある風景


『音楽のある風景』と『光』を見比べると
何曲か曲順が同じなのがわかる。
これは敢えてそうしたのだろう。
2014年の録音である『音楽のある風景』と、
その2〜3年後の演奏である『光』との
演奏には大きな変化があることが
一聴してわかるはず。
曲目を見ただけで「なんだ同じ曲入ってんじゃん」
と思うのは浅はかだし、
彼らがやろうとしていたことを理解すれば
これこそが正解なのだとわかる。

音そのものはエモーショナルに激しさを増す部分があり
雨と休日のラインナップの中では
音量大き目の部類に入る。
この点は前作『音楽のある風景』よりも増すところだが、
音がうるさい、という意味ではない。
硬度が増している、と感じた。

しかしその対比として、静かな部分は可能な限り静か。
それはこの音源の傍に「観客」が居たからだ。
数十、数百の観客が作り出す「静けさ」は力強い。
声を出すよりも力強い。

ハルカナカムラはその静けさを
強要することなく会場に作り上げている。
それは限られた音楽家のみができることに他ならない。

光があれば闇がある。
動があれば静がある。
その逆も然り。
音を発さなければ静寂は無いし、
静寂を作ってくれる人たちが居るからこそ、
ハルカナカムラとその仲間たちは
力の限り奏でられるのだ。

つまり何よりも、
静寂の部分に気づいてほしいアルバム
ということなのだ。



 

出張販売 in 京都 誠光社




京都・誠光社は、
本好きの方なら知らない人はいない
というぐらいの本屋さんでしょう。
私自身もファンだった恵文社一乗寺店の店長、
堀部篤史さんが始められた街の本屋。
御所近く、丸太町の細い路地にそのお店はあります。

誠光社
http://www.seikosha-books.com/



【期間】
9月16日(土)〜30日(土)
【場所】
京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町437
TEL 075-708-8340
【営業時間】
10:00 – 20:00
【定休日】
無し

今回の出張販売のテーマは、「文章」です。
本屋の中のCD屋、ということで、
今までにない試みをおこないます。
・試聴なし
・書き下ろし長文キャプションを設置
というかたちをとった展示/販売を企画。

誠光社のギャラリースペースで
アルバムの1枚1枚に内在するエピソード、
あるいはいちリスナーとしての店主の思い入れ、
などによる物語性を文章にしてそれをCDとともに展示し、
読んで作品を想像してもらう(そして買ってもらう)という試みで
約15タイトルを販売いたします。

京都初の出張販売です。
(関西の方、もっと呼んでください)
是非足をお運びください。



今回の出張販売に合わせて、
トークイベントを開催いたします。

「音楽の聴き方をあらためて考える 〜非マニアのためのオーディオ入門」
http://www.seikosha-books.com/event/2696

【日時】
9月23日(土) 19時〜
【場所】
誠光社
【定員】
30名
【参加費】
1500円+1ドリンクオーダー

オーディオの知識なんて全然興味ないよ、
という人に向けた、ルームリスニングのための
「音楽の響かせ方ガイド」をご案内いたします。
当日は誠光社さんの店内を部屋に見立て、
店内に設置されているsonihouseの多面体スピーカーや
簡単なオーディオ機器を使った、
ワークショップのようなトークイベントとなります。
詳細、予約は誠光社へ。上記URLよりお願いいたします。


※通常の出張販売は雨と休日店主は在店しておりません。
 今回のみ、イベント当日(23日昼頃から)と翌日(24日16時まで)のみ在店いたします。
※出張販売のご依頼は常時受付中です。現在2017年11月&2018年1月以降のご依頼を受付中。
 オンラインショップ問い合せフォームよりご連絡ください。
 
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思い出ごと引っ越すのです



AOKI, hayato / Echo/Room Echo



家をうつる。

その、事の大きさを実感できる人は
多いのでしょうか少ないのでしょうか。


音楽家、青木隼人は数年前まで東京・杉並区に住んでいました。
このCDの音源はその杉並の自宅にあった
ピアノを演奏したものがベースとなっています。
ジャケットには窓辺に置かれたアップライトピアノ。
これは彼の自宅で、
写真家の大沼ショージによって撮られた写真です。

青木隼人がその家をうつり、
今になってこの音源を作品にしたのには
理由があるはず。

過去の住処には
悲喜の思い出があるのは当然のこと。

人の記憶は引き出しのようだと言われます。
その中で、思い出という引き出し(カテゴリー)があるとしたら、
そしてそれを音楽として形にしたのなら、
こんな作品なのでしょう。


ちょうど同じ時期に、
部屋を離れる、その思いを音楽にした作品がリリースされています。


Gerald Situmorang / Solitude


インドネシアのジェラルド・シタモラン。
彼にとって、
その部屋はかけがえのないものだったのだと、
その演奏を聴いただけで
わかる気がします。

深く知り合った仲のものと別れる。
そのときの孤独感から、
『Solitude』というタイトルにしたのでしょう。
しかしSolitudeには孤独の絶望感は
強く含まれていません。
独りで生きることの
強かさ楽しさも含まれています。

切なさもありますが、頼もしさもある。
そんな作品かと。
 

2017年7月売上TOP10



1. haruka nakamura / CURTAIN CALL
 ※完売


2. V.A. / ending music



3. Plainte 嘆き - Viol music of French



4. Gerald Situmorang / Solitude



5. 吉村弘 / Music For Nine Post Cards



6. バロック・ラルゴ名曲集



7. Slawek Jaskulke / Senne



8. The Unthanks / Diversions Vol.4 - The Songs And Poems Of Molly Drake



9. Hirofumi Nakamura / guitarscape



10. V.A. / Note of Seconds - Schole Compilation vol.2

 

JFN「オヒルノオト」にて選曲


JFNのお昼の番組『simple style』内のコーナー、
「オヒルノオト」にて選曲します。

『simple style』はJFN(TOKYO FM系列)の
地方局メインの番組です。
各地の放送局は番組HPをご覧ください。
放送後にはプレイリストも公開されます。
https://park.gsj.mobi/program/show/27304

放送は8月8日(火)と翌週15日(火)の
2週にわたって、各4曲ほど放送されます。
テーマは「夏の夜を心地よく」。
12時05分ごろからの放送となる予定です。

同番組での選曲は2年前の6月以来2回目です。
https://park.gsj.mobi/news/show/21294
今回はしゃべってません。

可聴地域でない方は、radikoのエリアフリー(有料プレミアム会員)
でお聴きいただけます。
http://radiko.jp/#!/areafree

simple styleのtwitterはこちら
https://twitter.com/jfnsimple 


余談ながらこの番組、すごくいい選曲者を選んでいます。
全国放送でないのが非常に残念。
ぜひお聴きください。
 

"SAKANOSHITA NORIMASA ON A SUMMER'S DAY"




[店主よりコンサートのお薦め]

"SAKANOSHITA NORIMASA ON A SUMMER'S DAY"
2017年8月4日(金)に
坂ノ下典正のソロ・ギター・コンサートが大阪・天満教会にて開催されます。

http://www.resonancemusic.jp/170804_sakanoshita/

映画『真夏の夜のジャズ』にオマージュを捧げるプログラムとなる
このコンサートは、
これまで雨と休日でプッシュしてきた坂ノ下典正という
静かな才能あふれるギタリストにとっての、
大きなターニングポイントとなるコンサートになるに違いないと
私自身、確信しております。

坂ノ下典正本人は気さくで、
一見、それこそどこにでもいるような青年(おじさん?)という印象。
これまで何度か彼の生演奏に触れたことがありますが、
その気さくさが、ややもすると仇となってしまい、
(例えばMCがくだけた感じすぎるとか)
いまひとつ「音楽家 坂ノ下典正」としての
本質的な魅力を伝えきれていないと
感じることがあったのも事実です。

彼は本職を別に持っているいわばセミプロですが、
素養、テクニック、どれをとっても
お金を取って活動している
本職のミュージシャンに引けを取らないものです。
そういった本格さを前面に出すような
ライヴ・パフォーマンスをしないのは、
音楽が本職ではない、という点が原因であるのかとも思います。

しかし今回のコンサートは、
主催されるresonance musicのディレクションの元、
音楽家/ギタリストとして、
ひとりのエンターテイナーとしての坂ノ下典正を
存分に楽しめる公演になるはずです。
天満教会の素晴らしいロケーションと響きを含め、
逃して欲しくないイベントかと!と思い
ここに書き記すことにしました。

坂ノ下典正は、昨年末の早稲田スコットホールでの
haruka nakamura PIANO ENSEMBLEのライヴにも
参加していたのですが、
イントロで彼のギターが刻まれた瞬間は、
その音色と会場の響きが合わさって
今も記憶に残る素晴らしさでした。
resonance musicのおふたり、吉本さんと中正さんも
同様に感動して終演後に熱く語ったのを覚えています。

お席にはまだ余裕あり。
真夏の一夜、ぜひ足をお運びください。
(私も行きます)

http://sakanoshita-norimasa.tumblr.com/
 

あの国あの時代



ウィーン、わが夢の町 田辺秀樹(p)


19曲目「ウィーン、わが夢の町」。
この曲が持っている魅力を
どう言葉にすればよいでしょうか。
文字で表そうとする前に、
このメロディに胸を熱くさせられます。
他のどの国のどの時代の音楽の性質とも違う、
純粋に甘い音楽を求め、
純粋に美しい音楽を求めた結果。
それを可能にした時代性が
ウィーンという街にあったのでしょう。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて
ウィーンで生まれた、いわゆる軽音楽的なワルツやポルカ。
社交場で貴婦人たちが気軽に楽しんだダンス音楽。
あるいはカフェで歌われ、
街の人々がワインやビールを飲みながら嗜んだ音楽。

演奏されている田辺氏は
ドイツ文学者であり、一橋大学名誉教でもある方。

ご本人が書かれているライナーノーツにもありますが、
もともとは歌の作品で、
ピアノ伴奏のヴァイオリンなどに編曲されることはあっても
こういったピアノ・ソロでの演奏
さらに録音は希少価値のあるものです。

この時代の曲を集めたCDは非常に少ないです。
なぜでしょうか。

ひとつは「クラシック音楽」として
「低俗」「凡庸」であるという理由。
わざわざこんなライトな音楽を
歌って(あるいは演奏して)録音したりしない。
同様の理由でオペレッタ(オペラのより庶民的な
も長らく顧みられないものでしたが、
CDができてからはオペレッタ文化に
注目する音楽家が増えてきている印象です。

もうひとつは「無名」である、という理由。
ヨハン・シュトラウス2世のような例外はありつつも、
このCDに収録されている多くの曲の作者は
いわゆる流行作曲家のような扱い。
曲は有名であっても
あくまでその曲のみで知られる、というのが通例。
似たような曲を作り続けても
やがて単なる時代の流れに埋もれて個々の評価をされなくなる。
流行歌は流行歌の楽しみがあり、
気楽さがあり、街の人々の喜怒哀楽がある、
そこが魅力であって、
それ以上の薀蓄は要らないというもの。

まぁ、聴いてごらんなさいよ。
…という具合がいいのかもしれませんね。


 

クール・アンド・ウォーム



Bill Brovold & Jamie Saft / Serenity Knolls


立ち振る舞いはクール。
しかしサウンドはウォーム。
New Zion Trioのジェイミー・サフト。
RHYS CHATHAMのビル・ブロボールド。
ふたりの先鋭ギタリストが共演した、
フォーキーでブルージーなリラクシン・ミュージック。

『穏やかな丘陵』というタイトルに、
野性味あるジャケット。

かようなネイチャー・サウンド的アルバムも、
刺激を求めた結果。
カッコいいだろうと言わんばかりの自信作なのでは
と思わせるところが憎い。

ジェイミー・サフトと言えば、のNew Zion Trioですが、
今年来日をしたばかり。
当店でも以前取扱いしていた
ファースト・アルバムは今は廃盤の様で残念。

普段から尖った感じの音楽をやっている
ミュージシャンが、
ふと見せる優しい顔のような作品。

…っていいですよね。
というアルバムです。


(アルバム未収録曲のようですが雰囲気がいちばんよく出ている動画がこれ)

「一筋縄じゃいかない」って
雰囲気が漂いまくる二人です。

 

2017年6月売上TOP10



1. Plainte 嘆き - Viol music of French



2. CANTUS / オディエ

 ※“CANTUS-LUX キャンペーン”開催中→こちら


3. AOKI, hayato / Echo/Room Echo



4. Iwamura Ryuta / Tokyo Reminder



5. Hirofumi Nakamura / guitarscape



6. V.A. / Rains and Holidays Vol.1 - 窓につたう雨は



7. Henning Schmiedt / klavierraum



8. クランペチーノ テツンポ / qranpucino tetumpo



9. Henning Schmiedt & Christoph Berg / bei



10. Bill Brovold & Jamie Saft / Serenity Knolls

 
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出張販売スケジュール
≫ 6/1〜19 別府市 SPICA(2回目)
≫ 7月 宮崎県某所

☆現在2018年9月〜12月のご依頼を受付中。2019年は移転の予定がありご依頼をお受けできる時期を検討中です。
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